頭痛の種類によって治療法は異なります。適切なケアで症状の改善を目指しましょう
「頭痛はいつものことだから」と市販薬でやり過ごしていませんか? 頭痛には種類があり、中には命に関わる危険な頭痛が含まれることがあります。頭痛の出方・タイプを正しく把握し、適切な治療を受けることが大切です。
このような症状はありませんか?
以下の症状に心当たりがある方は、ぜひ一度ご相談ください。
- 頭が締めつけられるように痛む
- ズキズキ脈打つような頭痛が繰り返す
- 光や音に敏感になり、横になりたくなる
- 肩こり・目の疲れの後に頭痛が悪化する
- 突然、経験したことのない激しい痛みが出た
- 発熱・吐き気・しびれなどを伴う
- 視野がチカチカしたり、ギザギザした光が見える
- 頭痛薬を月に10日以上飲んでいる
特に「突然の激しい頭痛」は緊急性が高い可能性があります。
原因について
頭痛は大きく3つのタイプに分けられると考えられています。
緊張型頭痛(最も多いタイプ)
首・肩周りの筋肉の緊張、デスクワーク、目の疲れ、ストレスなどが原因とされています。頭全体が締めつけられるような鈍痛が特徴で、温めると楽になる傾向があります。
片頭痛
脳の血管の変化により、ズキズキ脈打つような強い痛みが起こります。吐き気・光や音への過敏・動くと悪化するのが特徴です。前兆として視界のチカチカ・ギザギザした光(閃輝暗点)が出る方もいます。
危険な頭痛(二次性頭痛)
くも膜下出血(「バットで殴られたような突然の激痛」)・脳出血・脳梗塞(手足のしびれ・ろれつ障害)・髄膜炎(高熱・首の硬直)など、命に関わる疾患が隠れている場合があります。
薬物乱用頭痛
頭痛薬を飲みすぎると、かえって頭痛が慢性化する「薬物乱用頭痛」を引き起こすことがあります。月10日以上の服用は注意が必要です。
診断方法
頭痛の種類は問診と診察で多くが見分けられます。
問診
痛みの場所・強さ・持続時間・誘因・随伴症状(吐き気・しびれ・視野変化など)を詳細に確認します。
神経学的診察
しびれ・麻痺・視野の異常・歩行の乱れなど神経症状を調べます。
血液検査
炎症や感染症(髄膜炎など)の有無を確認します。
危険な頭痛が疑われる場合
CT・MRI検査が必要なため、専門医療機関にご紹介します。緊急性が高い場合は救急受診をおすすめします。
当院での治療
頭痛のタイプに合わせた治療をご提案します。
緊張型頭痛の場合
温める・ストレッチ・姿勢の改善(デスクワーク環境の見直し)・鎮痛薬(アセトアミノフェン・NSAIDs)などを組み合わせます。生活習慣を整えることで改善しやすいタイプです。
片頭痛の場合
トリプタン系薬など片頭痛専用の薬を処方します。発作が来たら早めに内服するのが効果的です。発作が頻繁な方には予防薬も検討します。
危険な頭痛が疑われる場合
緊急画像検査・入院治療が必要なため、速やかに脳外科・神経内科と連携します。
「すぐに治る」という保証はできませんが、タイプに合わせた適切な治療で症状の改善を目指します。
治療期間・通院の目安
頭痛のタイプと重症度によって治療期間は異なります。
- 緊張型頭痛:生活習慣の改善で数週間〜数ヶ月かけて徐々に改善することが多いです。
- 片頭痛:専用薬で発作をコントロールします。予防薬は2〜3ヶ月継続して効果を確認します。
- 薬物乱用頭痛:頭痛薬を徐々に減らしながら、通常2〜3ヶ月かけて改善を目指します。
- 安定したら:月1回程度の定期受診で経過観察します。
頭痛の頻度・強さが変わった場合は、遠慮なくご相談ください。
放置するとどうなるか
頭痛を放置することで起こりうるリスクを確認しましょう。
- 緊張型頭痛の放置:慢性頭痛へ移行し、日常生活に支障をきたすことがある
- 片頭痛の放置:症状がコントロールできず、QOL(生活の質)が大きく低下することがある
- 薬物乱用頭痛:頭痛薬の使いすぎで「毎日頭痛」が続く状態になることがある
- 危険な頭痛の見逃し:くも膜下出血・脳出血は発見が遅れると重大な後遺症や死亡につながることがある
「突然の激しい頭痛」「いつもと違う頭痛」は迷わず受診してください。