「脈がバラバラ」「動悸が突然起きる」は心房細動のサインかもしれません
心房細動は日本で最も多い不整脈のひとつで、放置すると脳梗塞のリスクが約5倍に上昇します。自覚症状がない場合でも健診で指摘されることがあります。症状が気になる方、健診で不整脈を指摘された方は、お早めに東静岡たけもと内科にご相談ください。
このような症状はありませんか?
以下の症状に心当たりがある方は、ぜひ一度ご受診ください。
- 動悸が急に起きて、脈がバラバラになる
- 脈が速い・遅い・飛ぶ感じが繰り返す
- 息切れが強く、階段を上ると苦しい
- ふらつき・めまいが続いている
- 胸の不快感・重さが気になる
- 健診で「心房細動」「不整脈」と指摘された
- 高血圧・糖尿病・睡眠時無呼吸がある
- 家族に脳梗塞・心臓病の方がいる
症状がなくても、心電図で初めて発見されるケースが少なくありません。定期的な確認をおすすめします。
原因について
心房細動は、心臓の上の部屋「心房」が不規則に震え、脈がバラバラになる状態です。以下のような原因が重なって発症することが多いと考えられています。
高血圧(最も多い原因)
心臓に長期間の負担がかかり、心房が拡大することで電気信号が乱れやすくなります。
加齢
60歳以上から急激に増加します。高齢化に伴い、日本でも患者数が増加しています。
睡眠時無呼吸症候群
夜間の酸素低下が心臓にストレスとなり、心房細動が繰り返されやすくなります。アブレーション後の再発とも関係します。
過度のアルコール摂取
大量飲酒後に発作が起きる「ホリデーハート症候群」が知られています。
甲状腺の病気(バセドウ病など)
甲状腺ホルモンが多すぎると心拍が増え、不整脈を引き起こすことがあります。必ず検査で確認します。
弁膜症・心不全・虚血性心疾患
心臓そのものの病気が背景にある場合もあります。
診断方法
症状と所見に応じて、適切な検査を組み合わせます。
心電図
不規則な脈・心拍数・波形の異常を確認します。発作がない時は正常に見えることもあります。
24時間ホルター心電図
日常生活中に装着し、発作性心房細動を捕捉します。「動悸がある時だけ」という方に特に有効です。
心エコー(超音波検査)
心房の大きさ・心機能(EF)・弁膜症の有無を評価します。血栓の有無確認にも使います。
血液検査
甲状腺ホルモン・腎機能・BNP(心不全の指標)・電解質を確認します。
当院での治療
心房細動の治療は「①脳梗塞の予防」「②心拍数を整える」「③リズムを正常に戻す」の3本柱で構成されます。症状と検査結果をもとに、患者さんに合った治療をご提案します。
脳梗塞予防(抗凝固療法)—最も重要
CHA₂DS₂-VAScスコアで脳梗塞リスクを評価し、必要な方には抗凝固薬(エリキュース・リクシアナ等)を処方します。
心拍数コントロール(レートコントロール)
β遮断薬・カルシウム拮抗薬などで脈を安定させます。心不全を予防する重要なステップです。
リズムコントロール(リズムコントロール)
抗不整脈薬による薬物療法、または専門施設でのカテーテルアブレーション(PFAなど)をご紹介します。症状が強い方・若い方・薬が効きにくい方はアブレーションを早めに検討します。
「必ず治る」という保証はできませんが、症状と状態に応じて最適な治療をご提案します。
治療期間・通院の目安
心房細動の治療期間は、タイプや背景疾患によって異なります。あくまで目安としてご参照ください。
- 抗凝固薬:脳梗塞リスクが続く限り長期服用が基本です
- 心拍数コントロール:開始後2〜4週間で効果を評価し、調整します
- 抗不整脈薬:数週間〜数か月で効果を評価します
- アブレーション後:3〜6か月は定期フォローが必要です
個人差がありますので、症状が改善しない場合や副作用が気になる場合は早めにご相談ください。
放置するとどうなるか
心房細動を放置すると、以下のような深刻な合併症が起こる可能性があります。
- 脳梗塞のリスクが約5倍に上昇(心原性脳塞栓症)
- 心房細動が固定化し、発作性→持続性→永続性に進行する
- 心臓の機能が低下し、心不全に至ることがある
- 認知症・腎機能低下との関連も指摘されている
症状がなくても、心房細動が発見された場合は早めの治療が大切です。