高熱が出たとき、原因によって治療法は大きく異なります
「急に熱が出た。インフルかコロナかわからない」と不安になることはありませんか? インフルエンザ・コロナ・溶連菌は症状が似ていても治療法が異なります。正確な診断のため、早めに受診されることをおすすめします。
このような症状はありませんか?
以下の症状に当てはまる方は、発熱外来にてご相談ください。
- 38〜40℃の高熱が急に出た
- のどの痛みが強く、水を飲むのがつらい
- 関節痛・筋肉痛・強い倦怠感を伴う
- 咳がひどく、夜眠れない
- 扁桃腺に白い膿が見える
- 嗅覚・味覚が急に低下した
- 家族や職場でインフル・コロナが流行している
- 熱が3日以上続いている
発熱が続く場合や、症状が強い場合は早めの検査で原因を確認することが重要です。
原因について
発熱の原因は以下のように分類されます。
インフルエンザ(ウイルス)
突然の高熱と全身症状(倦怠感・関節痛・筋肉痛)が特徴です。毎年A型・B型が流行し、感染力が強いとされています。
コロナウイルス感染症(ウイルス)
発熱・のどの痛み・咳が多く、嗅覚・味覚障害や長引く倦怠感(後遺症)がみられることがあります。変異株によって症状が変わる場合があります。
溶連菌感染症(細菌)
のどの強い痛み・高熱・扁桃腺の白い膿・首のリンパ節腫脹が特徴です。ウイルスではなく細菌が原因で、抗生物質が非常に有効です。放置すると腎炎・リウマチ熱の合併症を起こすことがあります。
その他の発熱原因
アデノウイルス・RSウイルス・ヒトメタニューモウイルスなど、発熱の原因はさまざまです。症状・接触歴・流行状況から判断します。
診断方法
症状・流行状況を踏まえ、以下の検査を組み合わせます。
インフルエンザ迅速検査
発熱後12時間以上で感度が上がります。約10〜15分で判定します。
コロナ抗原検査
発熱外来で実施します。症状が出てすぐでも判定可能です。
溶連菌迅速検査
のどを綿棒でこする検査で、約5分で結果が出ます。
血液検査(必要時)
白血球数・CRPで炎症の強さを評価し、細菌感染かどうかを確認します。
のどの視診
扁桃腺の腫れ、白い膿、のどの赤みを確認します。
当院での治療
原因によって治療は大きく異なります。検査結果をもとに、適切な治療をご提案します。
インフルエンザの場合
タミフル・リレンザ・ゾフルーザなどの抗インフルエンザ薬を処方します。早期内服で症状の軽減が期待できます。
コロナの場合
多くは解熱剤・咳止めなど対症療法となります。重症化リスクの高い方には特定の治療薬を使用する場合があります。
溶連菌の場合
ペニシリン系抗生物質が非常に効果的です。しっかり飲み切ることで合併症の予防につながります。
共通の支持療法
十分な水分補給、解熱鎮痛薬(アセトアミノフェン)、加湿、安静が症状の回復を助けます。
「必ず治る」という保証はできませんが、症状に応じた最適な治療をご提案し、丁寧にフォローいたします。
治療期間・通院の目安
感染症の種類によって回復期間は異なります。以下を目安にお考えください。
- インフルエンザ:抗ウイルス薬は5日間が基本。発症後2〜5日で解熱することが多いです。
- コロナ:多くは1〜2週間で回復しますが、後遺症(倦怠感・咳)が長引く場合もあります。
- 溶連菌:抗生物質の内服で2〜3日で症状が改善。10日間の服薬完了が重要です。
- 熱が続く・症状悪化の場合:再診をおすすめします。
感染力が残っている間は外出を控え、医師の指示に従ってください。
放置するとどうなるか
発熱を放置すると、以下のリスクが高まることがあります。
- インフルエンザ:肺炎・インフルエンザ脳症など重篤な合併症のリスクがある
- 溶連菌:リウマチ熱(心臓弁膜への影響)・急性糸球体腎炎を引き起こすことがある
- コロナ:重症化や長引く後遺症のリスクがある(特に基礎疾患を持つ方)
- 脱水・意識障害:高熱が続くと体内の水分が失われ、重篤な状態になることがある
高熱が3日以上続く場合は、ためらわず受診してください。