首の血管を超音波で観察し、動脈硬化の程度を調べます

頸動脈エコーは、首を通る頸動脈を超音波で観察する検査です。血管の壁の厚さやプラーク、血管の狭窄などを確認でき、全身の動脈硬化を評価する際の参考になります。高血圧・糖尿病・脂質異常症・喫煙歴がある方、健診で動脈硬化を指摘された方などに行います。放射線被ばくはなく、身体への負担が少ない検査です。

頸動脈エコーでわかること

  • 頸動脈壁の厚さ
  • プラークの有無
  • プラークの大きさ・性状
  • 頸動脈狭窄の有無
  • 血流速度
  • 動脈硬化の程度

頸動脈は、動脈硬化を直接観察できる代表的な血管です。


頸動脈エコーをおすすめする主な背景

高血圧

血圧が高い状態が長く続くと、血管壁に負担がかかり動脈硬化が進行します。

脂質異常症

LDLコレステロール高値は、動脈硬化性プラーク形成の重要なリスク因子です。

糖尿病

糖尿病では全身の動脈硬化が進行しやすく、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。

喫煙

喫煙は血管内皮を障害し、動脈硬化を促進します。

冠動脈疾患・脳血管疾患の既往

すでに心筋梗塞や脳梗塞を経験している方では、全身の血管評価の一環として行うことがあります。


当院での検査

頸動脈エコー

仰向けに寝ていただき、首に超音波プローブを当てて左右の頸動脈を観察します。

血液検査

LDLコレステロール・HDLコレステロール・中性脂肪・HbA1c・血糖などを確認します。

血圧測定

高血圧の有無や治療状況を確認します。

心電図・心エコー

心血管疾患のリスクが高い場合は、必要に応じて心臓の評価も行います。


当院での治療方針

軽度動脈硬化

食事・運動・禁煙などの生活習慣改善と、血圧・脂質・血糖の管理を行います。

プラークを認める場合

LDLコレステロールの治療目標を検討し、必要に応じてスタチンなどの脂質低下療法を行います。

高度狭窄が疑われる場合

精密検査が必要な場合は、CT・MRI・血管専門診療が可能な医療機関へご紹介します。


検査・通院の目安

  • 検査時間:約15〜30分
  • 痛み:ほとんどなし
  • 放射線被ばく:なし
  • 食事制限:原則不要
  • 再検査:病変の程度により6か月〜数年ごと

動脈硬化を放置するとどうなるか

  • 頸動脈狭窄が進行
  • 脳梗塞のリスク上昇
  • 冠動脈疾患のリスク上昇
  • 全身の動脈硬化進行

頸動脈の動脈硬化は、全身の血管リスクを考える重要な情報のひとつです。


よくあるご質問

頸動脈にプラークがあれば脳梗塞になりますか?

必ず脳梗塞になるわけではありません。プラークの大きさ、狭窄率、全身のリスク因子などを総合的に評価します。

プラークは薬で消えますか?

完全に消失するとは限りませんが、LDLコレステロールを適切に管理することで、進行を抑えたり安定化させたりすることが期待できます。

検査は痛いですか?

基本的に痛みはありません。首に超音波のプローブを当てるだけです。

健診でコレステロールが高いだけでも受けた方がよいですか?

年齢、血圧、糖尿病、喫煙歴、家族歴などを踏まえて判断します。全員に必要な検査ではありません。


このような方はご相談ください

  • 高血圧がある
  • LDLコレステロールが高い
  • 糖尿病がある
  • 喫煙歴がある
  • 健診で動脈硬化を指摘された
  • 心筋梗塞・狭心症の既往がある
  • 脳梗塞・一過性脳虚血発作の既往がある
  • 家族に若年性の心筋梗塞・脳梗塞の方がいる

【緊急受診が必要なサイン】

  • 突然、片側の手足が動かしにくくなった
  • 突然、言葉が出にくくなった
  • 突然、片目が見えにくくなった
  • 突然、顔の片側がゆがんだ

このような症状は脳卒中の可能性があります。頸動脈エコーを予約するのではなく、速やかな救急受診が必要です。

東静岡たけもと内科では、頸動脈エコーの所見だけでなく、血圧・コレステロール・糖尿病・喫煙歴などを含め、循環器内科専門医が総合的に心血管リスクを評価します。

院長 竹本 芳雄

監修

竹本 芳雄(たけもと よしお)

東静岡たけもと内科 院長 / 循環器内科専門医・不整脈専門医
名古屋大学医学部卒業。米国ミシガン大学不整脈センター研究員を経て、循環器内科・不整脈診療に従事。2026年10月、静岡市に東静岡たけもと内科を開院。

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