「病院では異常なし」でも、たまに起こる不整脈を最長7日間記録します
動悸、脈が飛ぶ、突然脈が速くなる、めまいなどの症状があっても、診察時の心電図では異常が記録されないことがあります。特に数日に1回程度しか起こらない不整脈では、24時間の検査だけでは捉えられないことがあります。長時間ホルター心電図では、日常生活を送りながら心電図を長時間記録し、一過性の心房細動・頻拍・徐脈・期外収縮などを調べます。
長時間ホルター心電図でわかること
- 発作性心房細動
- 上室性頻拍
- 心室頻拍
- 期外収縮
- 洞不全症候群
- 房室ブロック
- 症状と不整脈の関連
- 睡眠中の徐脈・不整脈
症状がある瞬間の心電図を記録できるかどうかが、不整脈診断では非常に重要です。
この検査が特に有用な症状
数日に1回程度の動悸
通常の心電図や24時間ホルターでは捉えにくい発作性不整脈を見つけやすくなります。
原因不明のめまい・失神
突然の徐脈や長い心停止、頻拍発作が隠れていないか確認します。
発作性心房細動が疑われる場合
心房細動は発作が自然に止まることがあり、診察時には正常心電図になっていることがあります。
脳梗塞後の不整脈検索
心原性脳塞栓症の原因となる一過性心房細動が疑われる場合、長時間記録が有用なことがあります。
当院での検査
長時間ホルター心電図
小型の心電計を装着し、日常生活中の心電図を数日間記録します。
12誘導心電図
装着前に現在の心電図を確認します。
心エコー
心房細動や頻拍などが疑われる場合、心臓の構造や心機能を評価します。
血液検査
甲状腺機能・電解質・貧血など、不整脈の原因になり得る異常を確認します。
検査後の治療方針
問題のない期外収縮などの場合
病的な不整脈でなければ、治療を行わず経過観察とすることがあります。
心房細動が見つかった場合
年齢・高血圧・糖尿病・脳梗塞歴などを評価し、抗凝固療法や不整脈治療の必要性を検討します。
頻拍性不整脈が見つかった場合
薬物療法やカテーテルアブレーションの適応を検討します。
高度徐脈・房室ブロックが見つかった場合
必要に応じてペースメーカー治療が可能な専門施設へご紹介します。
検査期間・通院の目安
- 装着:院内で実施
- 記録期間:症状に応じて数日〜7日間
- 日常生活:原則として普段通り
- 解析後:結果説明
- 必要時:心エコー・血液検査などを追加
不整脈を見逃すとどうなるか
- 発作性心房細動を見逃す→脳梗塞
- 高度徐脈を見逃す→失神・転倒
- 持続性頻拍を見逃す→心機能低下
- 危険な心室性不整脈を見逃す
「検査の日に症状が出なかったから異常なし」とは限りません。